英語はいつから?子どもは言語学習の天才だけど、早くから英語を教えるのは反対の理由

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英語教育

子どもの早期英語教育については、「早くやるに越したことないよー」という意見と、「いやいや、必要ないでしょ」という意見と真っ二つ。

おもしろいのは、私の周りの言語学者、言語教育の専門家には早期英語教育反対派が多いんですょね。

ここでは、子どもに早くから英語を教えることに対して、賛成する人、反対する人の意見を見てみて、それを踏まえていつから子どもに英語を教えるのがいいのかを考えていきます。

子どもの早期英語教育、賛成派の意見

子どものうちに英語を学んだほうが良いと言われる理由は、周知のとおり、子どもは言語の天才だからです。

言語を習得するために、子どもは超高度なことをしています。
大人にはできない、控えめに言って神業

いかに子どもがすごいかは、このパトリシア・クールのTED talkを見れば分かると思います。

パトリシア・クールは言語発達研究の分野では第一人者。
このトークは主に赤ちゃんについてですが、子どもはそれなりの環境を用意してあげれば、天才的にどの言語でも習得していきます。

大人になったら、この素晴らしい能力が消えちゃうんだったら、早いうちに英語を教えたほうがいに決まってるじゃないか!!

もちろんそうなんです。
ではどうして専門家は反対するのか。

子どもの早期英語教育、反対派の意見

コストがかかりすぎる

たぶん世の中の大半が早期英語教育に賛成なはず。でも反対の人がいるのはなぜだろう?

さきほど、「子どもはそれなりの環境を用意してあげれば、天才的にどの言語でも習得していく」と言いました。

そう、「それなりの環境を用意してあげれば」なのです。

日本で“それなりの”英語環境を作ろうとすると、かなりコストがかかる。
お金もそう、親の手間もそう。

インターに通わせるなら、インド系のように学費の安いところでも、幼稚園から高校まで通うと純粋な学費だけで1080万円
普通のインターだったら、少なくとも倍はかかるでしょう。

お金をかけずに、おうち英語で毎日英語の環境作ると、親が毎日子どもと向き合って英語を教育したりして、とにかく手間がかかるわけです。

私が住んでいた香港なんかは、当たり前のようにバイリンガル教育がされているけど、全然環境が違うんですょね。
お手伝いさんは英語話すし、街中も英語で溢れ、両親も英語が達者だったりする。

そうではない日本で、わざわざコストかけてまでやる?
そのリソースをもっと違うことに使ったほうがよくない?
と思うわけです。

子どもの英語は大人になってそのまま使えない

さらに、コストをかけて英語が上手になっても、子どもの使う英語って、大人になってそのまま使えるわけじゃないですね。

日本語もそうだけど、幼稚園児の話す言葉は、子どもの言葉。
大人になってそんな幼稚な話し方や表現してたら笑われてしまいます。

なので、子どものうちから始めても、大人になるまでずーっと英語力を磨いていかないと、将来使えるような英語には育たないわけです。時間がかかるー!

大人になってからでも習得可能

早期に英語を教え始めても、お金も手間も時間もかかるんだったら、大人になってから学び始めるのでいいじゃん、というのもまっとうな意見だと思う。

実際、大人になってからでも、仕事や生活で必要な英語力なんて養えますから。

東大で言語学を研究している人たちって、たぶん日本でもトップクラスの外国語力を持っている人たちだけど、なぜか帰国子女とか早期英語教育していた人って、ほぼいないんですょね。

本気になれば、大人になってからでも高い外国語力をつけることは可能なんですね。

ただ、大人になってからだと、親のコントロールは効かないので、本人のやる気に大きく左右されてしまいますが。

子どもの英語教育、いつからやればいい?重要なことは?

「子どもの天才的な言語習得能力はいいなー、と思うけど、コストがかかるのもわかるし、大人になってからでも学べないわけじゃないのも分かる。

じゃ、具体的にはいつから英語教育始めればいいのよ?」
と思いますよね。

いろんな情報が錯綜していて、見れば見るほど焦っちゃうんですけど…

目標を決めて、コスパを考えた教育をしていくのがいいと思います。

なんのために英語を教えるの?目的を考えよう。

我が家の息子に対する英語教育の目的は、

  • ✅ 英語で情報を収集したり、仕事したり、英語で生きていってほしい
  • ✅ どこの国でも生きていける力をつけてほしい
  • ✅ 数字、IT系に強くなってほしい

なので、インド系インターに入れましたが、ほとんどの人にとって、英語を教える目的って違うと思います。

「英語の授業が学校で始まる時に、楽しく学んでほしい」

というのと、

「数年後に海外に住む予定があるから、現地で英語の授業についていけるようにしたい」

というのでは、やるべきことは違ってきますよね。
ずは、いろんな情報に踊らされずに、どういう目的で英語を学ばせるのか、どこに向かっているのかを自分でしっかり持っておくと良いですね。

目的に合わせて、どんな英語教育をいつからやるのかを決める

いつから何を始めるか、というのは残念ながら正解がないです。
子どもも大人も、個性がありますから、うちの子に合っている方法が他の子にも合うとは限らない。これが教育の難しさですね。

ただ、

  • ✅英語学習は継続していかないといけない
  • ✅大人になってから学び始めても、高度な英語力をつけることは可能

ということを念頭に、目的に合った教材、方法をコスパも含め考えてみるといいと思います。

今は英語学習の教材や教室があふれています。
以下、関連記事を載せておくので、ぜひご参照ください。

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英語教育
東大博士号ママ

子どもの言語発達 | 脳科学 | 東大博士号。

こどもの英語と知育に関して効率よく学ぶ方法や、息子の通うインド系インターナショナルスクールの様子を紹介。

高卒家庭で平凡に育つ→大学で勉強に目覚め東大大学院へ→博士号取得→某研究所研究員&大学非常勤講師。

中国語と英語、広東語が少しできます。
中国本土に1年ちょっとと香港に3年留学経験あり。
専門知識を生かしたバイリンガル教育をしています。

詳しいプロフィールは上の私の名前をクリックしてくださいね。

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