インターナショナルスクールを検討されている方の心配事の1つに、「日本語学習は大丈夫なの?」ということがあると思います。
ここでは、インド系インターナショナルスクールに通った場合、日本人の子供達の日本語はどうなるの?ということについて、考えてみたいと思います。
インドインターってどんな学校? 〜インターナショナルスクールの種類〜
インターナショナルスクールは、大きく分けて2種類に分けられます。
「基本的に日本人向け」の学校では、学生は日本人が大半を占め、日本語もしっかりフォローしていくカリキュラムが多いように思います。
一方、「基本的に外国人が通う学校」は、学校にもよりますが、海外のカリキュラムに従って進められます。ですので、日本語の授業は日本人にとって満足のいくレベルで提供されていないこともしばしばあるようです。
インドインターでは日本語の授業はある?
日本にあるインドインターは、大きなところだとIISJとGIISという学校があります。
このあたりのことは、【通わせてみた】インド系インターナショナルスクールでも書いています。
息子の通っているIISJは基本的にはインドの子供達が通う学校で、CBSEといういわゆるインドの義務教育にのっとったカリキュラムを提供しています。
ですので、日本語の授業も日本人の子供たちのためになるような授業はありません。
日本語の授業は、小学3年生から週1回程度ありますが、基本的には日本語のあまりわからないインドの子供たち向けのものになります。
インドインターの時間割については、インド系インターナショナルスクール、小学校の時間割ってどんななの?で紹介しています。
どの程度の日本語力がつく?
インドインターに通う子供たちは、学校で日本語の授業がないので、自分たちで勉強していかないと、読み書きはほとんど身につきません。
小学校1年生の終盤にさしかかっても、カタカナがあまり読めない、という子もいます。
日本の保育園や幼稚園に通っていると、「お友達とお手紙交換がはやったから」とか「お友達が上手にひらがな書いていたから」とかで、刺激を受けて練習したりということもあると思います。
インターの場合は、そういうお友達に感化される機会もないので、特に幼稚園年少さんからインドインターのみ、お友達もインターの子だけ、という環境の子は、ひらがな、カタカナの読み書きができずに1年生になり、1年生になると学校の勉強も大変になるので、日本語の勉強までに手が出せず、ズルズルとできないまま学年が進んで行きがちです。
インターの子はどうやって日本語を勉強している?
小学生たちは、こどもチャレンジや公文などで日本語の補強をしている子が多いようです。ただ、小学校に上がると、インドインターは学校の勉強がたいへんなので、なかなか思うように進んでいない、ということもよく耳にします。
ちなみに我が家の5歳の息子は、2歳になったころからひらがなを教えはじめ、4歳後半には自分で本を読むようになってくれました。
いまのところは日本語の読み書きは同学年の子と同じくらいか、少し進んでいるくらいですが、ここから先、日本の小学校に通う同級生の子たちと同じ日本語力を保っていくためには、かなりの努力が必要だと思います。
そもそも、どのくらいの日本語力が必要?
日本の学校に通う子供達とくらべて遅れてくると、ちょっと焦ってしまうかもしれないですが、そもそも、子どもたちにはどのくらいの日本語力をつけてほしいのか、ということを子供の将来の進路を考慮に入れながら、考えていく必要があるかな、と思います。
中学受験や高校受験をして、インターから日本の学校にうつることを検討しているのであれば、受験で戦える国語力をつけるために、戦略を練っていかないと難しいかもしれないです。
ただ、そういうのは抜きにして、日本人として生きていく上で必要な日本語力がつけばいいと考えるのであれば、もっともっとハードルは低い気がします。
今の時代、大人になってから日本語を書く機会ってほとんどないので、タイピングができて、しっかりした日本語の文章が組み立てられるのであれば、漢字が正確に書けないとか、そういうのは全然気にしなくていいのかもしれないです。
むしろ、文章を書くスキルや情報収集するための読む力、などにフォーカスを置いて、日々の生活の中でトレーニングしていけば、生きていく上では困らないのかな、とも感じています。
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