【インター転校!】我が家がなぜインド系インターナショナルスクールをやめたのか

インターナショナルスクール

我が家の長男くんは、年少からインド系インターナショナルスクールに入れていました。
幼稚園はそこで卒業したものの、小学校からは近隣のインド系ではないインターに転校させました。

Twitterでも「どうしてインドインターじゃダメだったんですか?」「転校した理由はなんですか?」とよく聞かれるので、ここでは転校に至った経緯や、転校した理由を書いていきます。

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インド系インターでの成果

長男くんは3歳から3年間、インド系インターナショナルスクールに通いました。

おうち英語ゼロで通わせましたが、数ヶ月後には簡単な英語を話すようになり、卒園する頃には先生の言うことも全て理解するようになっていました。

算数も足し算引き算はもちろん、かけ算までそこそこできるようになっていたし、英語はフォニックスもマスターし、簡単な文章はすらすら読めるようになっていました。

確かに勉強、特に英語と算数に関してはできるようにはなったし、外国のお友達とも分け隔てなく仲良くできるスキルも身につきました。
だけれども、このままこの学校で小学校に進ませる気にはなれなかったのです。
できれば次男くんもこのインド系インターではないキンダーに上がらせたい…と思っていました。

インド系インターナショナルスクールを辞めた理由

カリキュラムが合わない

転校した理由で一番大きかったのが、小学校のカリキュラムが息子には合っていないということ。

インド系インターナショナルスクールは、小学校に上がると、基本的にインドの学校が採用するCBSEというカリキュラムにそって勉強が進んでいきます。

これはインド人向けなので当たり前ですが、インドの文化や歴史、地理などを学年が上がれば上がるほど詳しく学びます。低学年でもインドの民族衣装やお祭りなどを学ぶんですが、インドにゆかりのない私たちにとっては想像しがたいし、親の私たちもスペルを見ても読み方すらわからない、笑。

インドにゆかりのない純ジャパの息子がそんな勉強に貴重な時間と労力を費やすのはどうなのだろう?と思ってしまいました。

一方で、もちろん日本語の授業も日本のことを学ぶ時間もない。

それだったら、インドのこと学ぶ時間をもっと他の時間に費やした方が、息子にとっては有意義な時間になるのではないだろうか。


そしてもう1つ気になったのは、ペーパーワーク重視の詰め込み教育。
これは幼稚園の時からそうでしたが、自分で考察し考える、ということよりは、知識を詰め込むことを重視しているように思えました。

自分で考察し、考え、それを表現できるようになってほしい、と思っているのですが、そういった能力を養うのは、この学校では難しそう。

与えられた仕事をこなす、テストのために記憶する、といった力はつきそうだけど、創造力や分析力、プレゼン力をつけるといったことは、この学校では期待できないな、と。

小さいうちはいろんな体験を通して学ぶとか、楽しいアクティビティから学ぶとかしてほしいんだけど、インドインターの基本は机上のお勉強。私の思い描く理想の教育とはちょっと違うな、という感じでした。

先生の質

長男くんは、年少の時に2人の先生、年中年長で1人の先生にお世話になりました。

年少の時の先生は、愛情をたっぷり与えてくれる先生で、親の私が見ても「ひいきしてないか?」と思うくらい、長男くんを本当に可愛がってくれる先生でした。

年中年長は、勉強をしっかり教えてくれる教育熱心な先生で、私は長男くんがお世話になった先生は皆良い先生だったな、と思っています。

ただ1つだけ気になったのは、年長の後半、長男くんがライティングに関して自信を無くしてしまっていて、書くことに対して強い拒否反応を示すようになってしまったことです。

話を聞くと、「teacherがbad writingとかcockroach writingって言ってくる」と。
cockroach (ゴキブリ) writingって…
と思ったけど、そこはクレーム入れず、何が悪いのかを聞いたら、非常に熱心に教えてくれました。

教育に対しては熱心な先生ではあるけれど、口はちょっと悪かった…
長男くんのライティングに対する拒否反応は、小1に入って新しい学校の先生たちに励まされて、数ヶ月でなくなりましたが、小さな子供が自信を失うような教育現場はどうかな、と疑問を持ちました。

インドインターの先生って、生徒のママたちが多いのです。
大卒以上の方が多いけれど、教員資格を持っていたり、教歴がしっかりある人は少ないです。
なので、素晴らしく良い先生もいれば、ヒステリックに怒鳴り散らす先生もいる。


そしてママ友の話でいつも目立つのは怒鳴り散らす怖い先生や、子供たちが質問しようとしても
“shut up!!”
と言う先生。
怒られて廊下に立たされる、ということもしばしばあります。

小学校からは、教科ごとに先生が変わり、怖いと噂の先生たちが何らかの教科を教える可能性は高い。
息子が理不尽に怒られることも、お友達が怒られているのを毎日見せるのも嫌だ。

もっと子供らしく、伸び伸び学べて、発言できて、みんなで仲良く切磋琢磨できる環境に移してあげたい…そう思うようになりました。

何かあった時の学校の対応

インドインターに通っているときは、いろいろな問題が起こりました。

子供が小さいと、何かおかしなことが起こっていても、親に話すことはほとんどないので、私たちが知ることはほとんどありません。
子供が年長くらいになると、学校のいろんなことを話してくれるようになり、「え!?」と思うようなことが多々ありました。

たとえば、

✅ 好きな時に水を飲ませてくれない。お昼の時間ですらお水を飲ませてもらえない。
✅ あるお友達は1日中教室に入れてもらえない。
✅ お外遊びの時間はトイレに行かせてもらえないので、漏らしてしまう。
✅ いじめが起こっている

他にもたくさんありました。
全てが息子に起こったことではないので、先生や学校に相談して改善されたのかどうなのか…
3年間在籍して、学校全体としてよくなっているという印象はなく、むしろ子供が大きくなっていろいろ話せるようになった分、ママ友たちの不満は膨らんでいったような気がしています。

この学校に、子供たちは守られていないな、もっと大きな何かが起こった時に安全ではないな、という感覚は拭えなかったです。

転校先のインターの魅力

カリキュラムもあってないし、学校としても信頼できなくなっていたので、小学校からは別の学校にしようと思っていました。

公立もいいんだけど、近隣に小さなインターがあり、そこが小学校を作ったというので、話を聞きに行くことにしました。

当時、日本人はまだ1人しか通っていない小さな学校。
近隣だったので、インドの子たちが制服を着て歩いているのは見たことあるけど、どんな学校なのかは全く知りませんでした。

そこで、校長先生の教育理念を聞いて感動するも、なかなか入学まで踏み切れない問題が起こりました。

カリキュラム

この学校が採用しているのは、International Primary Curriculum (IPC)という国際カリキュラム。
幼稚園は International Early Years Curriculum (ieyc)というIPCの幼児用のプログラムに基づいて授業が行われています。

このIPCというカリキュラムは、日本ではあまり聞きなれないものの、世界90ヵ国以上で採用されているプログラムだそうです。

これが本当に魅力的で、カリキュラムの説明を聞いた時に、「あー、理想の教育だ..」と感動しました。

どのようなカリキュラムかというと、1つのテーマを3〜9週間かけて、いろんな方向から学び、掘り下げていきます。

例えば一番有名な「チョコレート」がテーマの場合、

歴史 ➡️ チョコレートの発見から始まり、チョコにまつわる歴史
地理 ➡️ カカオが栽培されている国や、特定の地域がカカオの生産と焼畑によってどのような影響を受けてきたか
美術 ➡️ チョコを使った制作やチョコの包装のデザインについて
理科 ➡️ チョコのエネルギー値や効果など

といったように、全ての教科でチョコにまつわる様々なことを学び、理解を深めていく

最初はテーマに関する基礎的な知識を学び、最終的には自分達でリサーチ、考察し、プレゼンをして終える、というまさに私が理想としていたようなプログラムでした。

ただ、この学校は、教育熱心なインドの家庭の子どもたちがメインで通う学校。
インドに帰国することも考えて、全ての教科をIPCのプログラムに従ってやるのではなく、英、算、理、社、母語の授業に加え、IPCという授業を作って探求型の授業を行います、ということでした。

探究型の楽しそうなプログラムに加え、母語、つまり長男くんの場合は日本語もしっかり学べそうだし、インドに関わる込み入ったことをやることもなく、もっと中立的な内容の授業が行われる、ということで、我が家にはピッタリのカリキュラム!!

そして話を聞くうちに、カリキュラムだけではなく、この学校の校長先生の人間性の素晴らしさにも惹かれていきました。

校長先生の教育理念

「子供たちは遊びや体験からいろんなことを学ぶでしょ。
知識を詰め込むんじゃなくて、本当は教科書なんかなしで伸び伸びと学ばせてあげたい」


そんな趣旨の話をたくさんしてくれて、インドの方なのに長男くんが通っていたインドインターとは真逆の教育理念を持った校長先生。

学校では先生たちの教育にも力を入れていて、「こうしないと鬼がくるぞ」とか「ちゃんとやらないと○○なしだよ」みたいな、子供に対する”脅し文句”は使っちゃいけないなど、いろんなルールがあるみたい。

そんな校長先生の話を聞いて、
「私の知ってるインドの教育は、机上の勉強中心で、先生も厳しくてっていうイメージなんだけど、あなたは全然ちがうね。」

というと、

「インドには優しい先生、いい先生、たくさんいるんだよ。あなたの言ってるのがインドの教育だと思わないでね。」と、とても穏やかに言ってくれました。

「うちの学校は、教育に対する考え方がこの学校と合っている先生しか採用しないの。考え方の違う学校で働いても、先生たちにとっても苦しいだけでしょ。」

そっか、校長先生の考え方と方向性の同じ先生が集まってるなら、子供たちは穏やかに伸び伸び過ごせるかもしれないな。

入学前に起こった問題

「私はカリキュラムも、校長先生の教育に対する考えかたも、とても気に入りました。でも1つだけ懸念があるとすれば、今は小1までしかないということです。上の学年は今後作っていくんですか?」

そう、この学校はもともと幼稚園までしかなくて、長男くんの入学1年前に初めて小1クラスを作ったばかり。小学校の部は「超できたてほやほや」の学校だったのです。

「ごめんね、上を作る気は今のところないんだ。生徒がどのくらい集まってくれるのかもわからなくて。来年も1年生はやるけど、その先は考えてないの。」
と校長先生。

そう、ちょうどコロナの影響もあって、きっといろんなことが見えない時期だったのだと思う。

「そうなんですか。とても気に入ったんだけど… 学校をコロコロ変えることは子供にとってよくないと思うので、上の学年がないんであれば、長男くんは難しいです。上作ってください。作ってくれたら必ず入ります。
でもやっぱり諦めきれないので、もう少し考えさせて。次男くんはいつか幼稚園の部でお世話になると思います。」

そうお伝えしました。

「上の学年まで行きたいんであれば、うちの学校だとちょっと難しいです。子供の教育はとても重要な問題なので、よく考えてください。次男くんについては、はい、いつでもwelcomeですよ。」

と。ここには書ききれないほど、校長先生は本当に親身になって相談に乗ってくれて、この方は利益とかそういうの度外視で、子供たちに良い教育を提供したいという強い思いで学校やってるんだな、という感じがしました。

やっぱりあきらめきれなくて

この学校が選択肢にないのであれば、元のインドインターにしばらく通わせるのか、公立に行かせて英語を他で補っていくか。

本人はそのままインドインターに行きたいと言ってるけど、乗り気になれない私。

数週間の時間が経ち、それでもやっぱり見学に行ったインターが諦めきれなくて、もう一度メールで問い合わせをしてみる。

「やっぱり上の学年は作らないんですょね?」
すると意外な返信が。
「上も作ることにしました!」

えっ!!

すぐコンタクトを取って校長先生に会いに行きました。

「これから毎年1学年ずつ増やしていき、小5まで作ります。IPCは小5までのカリキュラムだからね。あなたがあの時、私の背中を押してくれたから、上の学年も作ることに決めたの。ありがとう。」

いやいや、こちらがありがとうです。
このやりとりが3月も後半でした。

「もう1つ質問があるんですが、母語の授業、うちの子は日本語になるんですが、クラスに日本人いませんよね?」

「もちろん、日本語クラスもやりますよ。IPCは母語も大切にしてるカリキュラムなんです。たった1人でも生徒がいれば開講します。」

そんなこんなで、3月後半に今の学校に滑り込むことができました。

学校の雰囲気

10人前後の小さなクラス、日本人は1人だけ(今はもう1人増えて2人)。
とても仲良く穏やかなクラスメイトに囲まれ、毎日とても楽しく学校に通っています。

学校では日本語を使うことがなくなり、インドのお友達の輪に完全に溶け込んで、スピーキング力がとてつもなく伸びました。

少人数で仲良くなりやすいのか、放課後いろんなお友達と遊ぶ約束をし、インドの子たちとプライベートで遊ぶことも増えました。

最初は先生とマンツーで受けていた日本語クラスも、もう1人日本人の子のが入ってくれたおかげで、お互いに良いライバル関係ができています。

おわりに

結果的には転校してよかったと思っています。

ただ、もし継続してインドインターに通っていたとしても、息子本人は楽しく通っていたのではないかな、と思ったりもします。

お友達もすでにできていたし、転校の話をした時も、「お友達と離れるの嫌だ。この学校がいい。」と言っていました。

ちなみに今聞くと「今の学校がいい」と言います。
子供は、環境が変わることを嫌うのが普通なんだろうな。

インターナショナルスクールというと、英語ばかりが注目されがちですが、小学校以上は特に何を学ぶのかということが言語よりもずっと大切になってくると思います。

インターナショナルスクールは、採用しているカリキュラムも様々。
学校によって学ぶ内容も大きく違ってきます。

学校の雰囲気は、通ってみないとわからないところも大きいです。
インターに通わせることを検討しているのであれば、実際にその学校に子供を通わせている方に話を聞くなどして、リアルな雰囲気なども聞いてみると入学してからの認識のギャップが少なくなるかな、と思います。

インターナショナルスクール
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東大博士号ママ

子どもの言語発達 | 脳科学 | 東大博士号。

こどもの英語と知育に関して効率よく学ぶ方法や、息子の通うインド系インターナショナルスクールの様子を紹介。

高卒家庭で平凡に育つ→大学で勉強に目覚め東大大学院へ→博士号取得→某研究所研究員&大学非常勤講師。

中国語と英語、広東語が少しできます。
中国本土に1年ちょっとと香港に3年留学経験あり。
専門知識を生かしたバイリンガル教育をしています。

詳しいプロフィールは上の私の名前をクリックしてくださいね。

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